「好きな仕事」が嫌いになるアンダーマイニング効果とは?

自分の仕事が嫌いになったら
管理職

好きだったはずの仕事なのに最近違和感を感じるよ…

なんでだと思う?

あなたは好きな仕事をしていますか?

ぼくは作業療法士の仕事をしていますが、実は好きだったり、嫌いだったりを繰り返しています笑

書いている今(2023.10)は学会発表や試験を控えて大変な状況にありながら、仕事に対してどこか興味が湧かなくなっている自分に気づいていたりします。

ふと本棚を見た時、「アンダーマイニング効果」というものが今の自分に少し当てはまったので、ご紹介したいと思います。

目次

アンダーマイニング効果とは?

アンダーマイニング効果は、外発的報酬や評価が内発的な動機づけを損ない、結果的に好きな仕事が嫌いになってしまう現象を指します。

動機づけとは

外発的動機づけと内発的動機づけは、行動や仕事に対する動機付けの2つの異なる側面を表します。

外発的動機づけ

外発的動機づけは、外部からの要因や報酬によって行動する動機付けです。つまり、何かをする理由が外部から来ることを意味します。例えば、お金を稼ぐため、社会的な評価を受けるため、他人の期待に応えるために何かをする場合、外発的動機づけが関与しています。外発的動機づけは、報酬や罰則、評価などの外部からの刺激に対する反応として行動する傾向があります。

例: 毎月の給料をもらうために、仕事に行く。

内発的動機づけ

内発的動機づけは、内部から来る動機付けです。行動の背後には、自己満足感、個人の価値観、興味、楽しみ、やりがいを感じることが主な要因です。内発的動機づけが高い場合、人々は自分自身からやりたいと思い、充実感を感じるために行動します。外部の報酬や評価がなくても、内発的動機づけが高い人は、自分の興味に基づいて取り組むことがあります。

例: 趣味や好きなことに時間を費やす。

・外発的動機づけ:外部からの報酬や認知を得ることに焦点を当てること
・内発的動機づけ:個人の興味や楽しみに基づいて行動すること

外発的動機づけの罠

多くの場合、仕事を始めたとき、私たちはその仕事に対する内発的な動機づけを持っています。つまり、その仕事が楽しく、やりがいを感じるからこそ、続けているのです。しかし、外発的な要因が絡むと、アンダーマイニング効果が起こりやすくなります。

パンタ

これが自分に当てはまってしまったのだ…

例えば、報酬の増加や昇進のために仕事をすると、外発的動機づけが強調されます。すると、内発的な楽しみややりがいが薄れ、仕事が義務的に感じられるようになるのです。これが、好きな仕事が徐々に嫌いになる過程です。

外発的動機づけに支配されていた

実は最近上司の顔色を伺って、何が上司にとって必要なのかを考えながら仕事をしていて仕事の楽しみよりも義務的に仕事をしていたことに気づいたのです。

パンタ

これだと内発的動機づけが薄れていくわけだよね…

そもそも管理職をしていると、自分よりも周りに気を配っている分、他者を優先させやすい傾向になるのではないでしょうか。

管理職を続けていく上で、内発的な動機づけは欠かせないものといえそうです。

内発的動機づけの重要性

アンダーマイニング効果を防ぐためには、内発的な動機づけを大切にすることが重要です。

内発的動機づけは、個人の興味や価値観に合致した仕事を見つけ、その仕事に対する情熱を維持するのに役立ちます。

外発的な報酬や評価は、仕事の一部として受け入れることは重要ですが、それだけに依存しすぎないようにしましょう。
内発的な動機づけを大切にし、自分自身が仕事に満足し、楽しむことが、アンダーマイニング効果を防ぐ鍵となります。

内発的な動機づけを育てる方法

パンタ

それではどうやって育てていけるのか調べてみたよ!

内発的な動機づけを育てるために、以下の方法を試してみることをお勧めします。

興味を持つ仕事を選ぶ

自分が本当に興味を持つ仕事を選ぶことで、仕事に対する内発的な動機づけが高まります。

興味を持つ仕事なら、苦労や努力も楽しみとして受け入れやすくなります。

自分にとって興味のある仕事はなんでしょうか。

目標設定と自己達成感

自分自身に挑戦的な目標を設定し、それらを達成することで自己達成感を感じることが内発的な動機づけを高めます。達成感は、やりがいや満足感を生み出します。

成長の機会を見つける

常に新しいことを学び、成長する機会を見つけることで、仕事に対する内発的な興味を維持できます。スキルの向上や専門知識の獲得は、仕事に新たな価値を見出す手助けとなります。

ポジティブな環境を築く

仕事場や職場環境をポジティブなものに保つことも大切です。協力的な同僚やサポート体制がある場所で働くことで、仕事へのモチベーションが維持しやすくなります。

自己評価

外発的な評価や報酬に頼らず、自己評価を行うことが重要です。自分の成果を認識し、自己肯定感を高めることで、内発的な動機づけを支えます。

自分の「したい」を大切にしよう!

外発的動機づけが高まるとアンダーマイニング効果によって好きなものが嫌いになってしまいます。

好きなことをするためには上手に内発的動機づけを働きかける必要があります。

内発的動機づけを高めるにも自分のしたいことを大切にしていきたいですね!

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この記事を書いた人

作業療法士。中間管理職として働いています。
新人時代は「なんとなく」仕事をしていました。ですが、ようやく目標も定まり自己研鑽に励むことができています。
また、副業で月+5万円の収入UPを達成中です。
心に余裕のある生活を目指して日々学び中です。
資格取得のために勉強しているためゆっくりと更新中です。

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