医療現場において心理的安全性がチームの生産性には欠かせない!コミュニケーションがカギ!

話しやすいチームづくり
管理職

あの先輩怖くて何も意見言えないよー

パンタ

心理的安全性が保たれていないな…

ビジネスや職場において、心理的安全性を高めることは、生産性やチームワークの向上に欠かせない重要なものとされています。しかし、それを実現するためには、チームや組織の中でのコミュニケーションにおいて、個人やリーダーの取り組み、そして環境整備によるアプローチが必要です。

今回の記事を通じて、心理的安全性の重要性や具体的な取り組みについて理解を深め、実践に活かしていきましょう!

目次

心理的安全性とは何か

心理的安全性って何?

上司が数年前から「心理的安全性」をキーワードにチーム作りを始めています。

心理的安全性とは、メンバーが自由に意見を出し合い、自分の考えや感情を率直に表明できる状態のことを指します。

あの有名な企業、グーグルでも心理的安全性を促進する取り組みを行っており、その結果、社員の生産性が向上しました。心理的安全性が高い環境では、社員は率直な意見を言いやすくなり、チーム全体の知識やスキルを活用して問題解決に取り組めます。その結果、チームの生産性が向上するとされています。

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心理的安全性の低いチームでの問題点

心理的安全性が欠如すると、コミュニケーションの乱れやミス、ストレスやメンタルヘルスの悪化、チームワークや信頼関係の低下など、様々な問題が発生することがあります。

コミュニケーションの乱れ

心理的安全性が低い状態では、スタッフ同士が意見を言い合うことができず、コミュニケーションが円滑に行われなくなります。それにより、情報共有が不十分になり、意思決定や問題解決が遅れることがあります。

管理職

これから先、何に取り組めばいいのかわからないんだよね

ミスやミスコミュニケーションの増加

心理的安全性が低い状態では、メンバー同士が自分の考えを言い出すことができず、ミスやミスコミュニケーションが増加することがあります。それにより、業務の効率性が低下することがあります。

パンタ

怒られたくないから言わない。
それが繰り返されると改善も進まないね…

ストレスやメンタルヘルスの悪化

心理的安全性が欠如した環境では、スタッフがストレスや不安を抱えることがあります。
上司や同僚に恥ずかしく思われたり、失敗やミスを許されないと感じたりすることで、不安やストレスがたまり、それがメンタルヘルスの悪化につながることがあります。
また、過剰なプレッシャーを感じることで、スタッフが心身ともに疲弊し、うつ病や不安障害などの精神的な疾患を発症することもあります。

管理職

ストレスで夜寝れないとか朝辛い、ってよく聞くよね

パンタ

なってからで遅いので早めの対応が重要になるね。
だからこそ心理的安全性が重要!

チームワークや信頼関係の低下

心理的安全性が欠如したチームでは、スタッフ間の信頼関係が低下し、チームワークが損なわれることがあります。
スタッフが自分の意見を言えないため、意見の相違が解決されず、意思決定に遅れが生じることがあります。
また、他のスタッフに対して不信感を抱くことで、情報共有がスムーズに行われず、コミュニケーションが取りづらくなることもあります。
信頼関係が低下することで、スタッフ間の摩擦が生じ、コミュニケーションの質が低下することもあります。

管理職

ギスギスした職場には働きたくないよね。

1日8時間も働く場所だからこそ、
快適な職場がいいよね!

医療チームにおける心理的安全性の重要性

医療チームにおける心理的安全性の必要性

医療現場は、患者の健康や生命にかかわる極めて重要な役割を果たしています。一人の医療者だけではなく、複数の医療者が協力して治療を行っています。そのため、各医療者が心理的安全性を感じ、お互いに信頼し合い、積極的に意見を出し合えることが大切です。

心理的安全性が確保された医療チームは、オープンで効果的なコミュニケーションができ、お互いにフィードバックを出し合い、改善につなげることができます。

また、医療現場においては、思わぬ事故やミスが発生することがありますが、心理的安全性が確保されたチームでは、そのような事態に遭遇した場合でも、チーム全体で対応することができます。

心理的安全性が不足すると生じる問題

治療や医療安全におけるミスの増加

医療チームにおいて、心理的安全性が不足していると、治療や医療ミスが増加するリスクがあります。

心理的安全性が不足していると、医療者は自分の意見を出しにくくなり、周りに迷惑をかけることを恐れて、ミスを認めずに隠してしまうことがあります。言いにくい関係性だと話されなければならない内容を言えなかったり、言う必要性を勝手に下げてしまう可能性があります。その結果、問題が深刻化してしまうことがあります。

患者満足度の低下

心理的安全性が不足している医療チームでは、医療者同士が不信感を抱き、コミュニケーションが取りにくくなります。
このような状況が続くと、患者にもその雰囲気が伝わり、患者満足度が低下する可能性があります。

医療者のストレスや離職率の増加

心理的安全性が不足すると、医療チームのスタッフはストレスを感じやすくなり、仕事に対するモチベーションが低下する場合があります。
また、仕事に対する不安やストレスが重なることで、スタッフの離職率が上昇する可能性もあります。
これは、医療チームの安定的な運営を妨げるだけでなく、患者さんの治療にも影響を与えることがあります。

心理的安全性を確保するためのコミュニケーション手法

医療チーム内でのコミュニケーションは、心理的安全性を確保する上で非常に重要です。
ここでは、心理的安全性を高めるために有効なコミュニケーション手法について解説します。

コミュニケーション手法の概要

コミュニケーション手法とは、チーム内で情報を共有するための手段のことです。
コミュニケーション手法の種類とそ必要性について、以下に挙げています。

アクティブリスニング

アクティブリスニングとは、相手が話している内容を理解するために、積極的に聞き取る技術のことです。
この技術を使うことで、相手の気持ちやニーズを把握し、適切な対応ができるようになります。

パンタ

相手の話に覆い被せるように話すのではなくて、まず聞くことが大事!

ポジティブフィードバック

ポジティブフィードバックとは、相手の良い点を指摘することで、自己肯定感を高める手法のことです。
この手法を使うことで、相手のモチベーションを向上させることができます。

パンタ

悪いところは勝手に気づく!
積極的にいいところ探しをしよう!

クルーリソースマネジメント

クルーリソースマネジメントとは、チーム全体のリソースを最大限に活用し、チーム内の連携を強化する手法のことです。
この手法を使うことで、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができます。

チェックバック

チェックバックとは、情報共有の際に、相手が正しく理解できたかどうかを確認する手法のことです。この手法を使うことで、ミスコミュニケーションを防ぐことができます。

何かを伝えた後のチェックバックで再確認することがあります

SBAR

SBARとは、情報共有のためのフレームワークのことです。

  • S:Situation(状況)
  • B:Background(背景)
  • A:Assessment(評価)
  • R:Recommendation(提言)


を表します。この手法を使うことで、情報共有の精度を高め、スムーズなコミュニケーションが可能になります。

パンタ

これは急性期ケア専門士のテキストでも掲載されている内容だね!
慣れれば習得できるはず!

デブリーフィング

デブリーフィングは、チームが実施した活動の振り返りや反省を行う手法です。
主に、ミスが発生した場合や難しい状況下でのチームワークが求められた場合に用いられます。
デブリーフィングでは、以下のような手順で進めます。

  1. 目的の明確化
    デブリーフィングを行う目的を明確にします。ミスの原因究明や改善点の洗い出し、次回の対応方法の確認などが一般的な目的となります。
  2. 課題(事実)の共有
    チームスタッフが互いに自分が抱えていた問題や状況を共有し、どのように対応したかを振り返ります。
    この時、相手を批判するのではなく、事実の共有に留めることが重要です。
  3. 分析
    事実を共有した上で、何が問題だったかを分析します。
    原因を突き止め、今後どうすれば改善できるかを考えます。
  4. 反省と評価
    チーム全員で自己評価を行い、次回に活かすべき点や改善すべき点を振り返ります。
    また、今回の活動で良かった点やうまくいった点についても共有し、次回に活かすようにします。

デブリーフィングは、自己評価を行い、改善点を見つけることができるため、医療チームにおいては、ミスや不良アウトカムの発生を防ぐための重要な手法となります。

相手の自己肯定感を高めることは心理的安全性を高める上では欠かせない要素ですね。

心理的安全性を維持するためのチームの取り組み

チームの責任と役割

医療現場において、心理的安全性を維持するためには、個人の努力だけでなく、チーム全体の責任が必要です。

各チームスタッフは、お互いに信頼を築き、オープンなコミュニケーションを図り、責任を共有することが求められます。また、チームリーダーは、心理的安全性の重要性を認識し、その実現に向けてスタッフをサポートする役割を果たす必要があります。

心理的安全性を維持するための取り組み

4-2-1. 意見交換や情報共有の促進

チームスタッフが自由に意見交換し、情報共有ができる環境を整えることが大切です。
例えば、ミーティングの開催や定期的な連絡網の確保、オンラインの共有ツールの活用などが挙げられます。さらに、情報共有においては、言葉遣いや表現方法にも注意が必要であり、相手の感情や意見を尊重することが求められます。

パンタ

月1のミーティングを導入してから、コミュニケーションが盛んになりました。また課題に対してチーム全体で解決を目指す雰囲気が作られつつあります。

フィードバックをし合う雰囲気づくり

チームスタッフ同士が率先してフィードバックを行うことで、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができます。
フィードバックを受ける側は、自分の行動や考え方を振り返り、改善点を見つけることができます。
一方で、フィードバックを行う側は、相手のことをよく観察し、適切なタイミングで的確なアドバイスを行うことが求められます。

エラーに対する適切な対応の確立

エラーが発生した場合、チーム全体でその原因を特定し、再発防止策を考えることが重要です。また、誰かがエラーを犯した場合でも、責めるのではなく共有し、学びとすることも大切です。

こうした適切な対応を行うためには、チーム全体で共通のエラー報告システムを導入することが有効です。このシステムでは、エラーが発生した場合にはすぐに報告することが求められます。報告内容はチーム全員で共有され、再発防止策を考えるための情報源となります。

また、エラーが発生した場合には、責任の所在を明確にすることが大切です。責任を明確にすることで、同じエラーが再度起こらないようにすることができます。ただし、責任を追及することが目的ではなく、エラーを起こした人に対して責めることが目的ではありません。エラーは人間の誰にでも起こりうるものであり、それを学びとし、再発防止策を考えることが大切です。

チーム全体でエラーに対する適切な対応策を確立することで、チーム内の信頼関係が向上し、心理的安全性を維持することができます。

心理的安全性を実現するためにできることと環境を整えること

まずは自分が心理的安全性を意識してみる。

1人が自らのコミュニケーションスキルを高めたりすることなどによって、チーム全体の心理的安全性を向上させることができます。まずは心理的安全性を理解し取り組むことで他者にも同様の行動を促すことになり、心理的安全性を確保する上で重要な役割を担っています。

環境を整えることによる効果

環境を整えることは個人が心理的安全性を感じることができる環境を整えることができます。以下はその具体例です。

オープンドア政策の導入

オープンドア政策は、上司や管理者のオフィスがいつでも開かれており、誰でも気軽に相談や質問ができるという方針です。このような環境が整えられることで、スタッフは遠慮なく相談でき、誤解や不信感が生まれることを防ぐことができます。
医療現場だと、部屋に篭ってる時間もそこまでないと思いますが、すぐに話せる環境づくりって大切ですよね。

ワークライフバランスの充実

適切なワークライフバランスを実現することで、個人がプライベートの時間を持ち、仕事に集中することができます。
これにより、個人のストレスが軽減され、ミスやミスコミュニケーションのリスクが低減されます。

リハビリだとその職場によって目標とする単位が決められていると思いますが、適切かどうかによってライフワークバランスが大きく変わりますよね。

専門的なサポートの提供

スタッフがストレスや問題を抱えたときに、専門家の支援を受けることができる環境を整えることも大切です。
例えば、カウンセリングやメンタルヘルス支援の提供などです。これにより、個人が心理的安全性を感じることができ、健康的な状態を維持できます。

心理的安全性をまず知ろう!

いかがでしたでしょうか。

心理的安全性を高めるためには上記もありますが、「働きやすい職場にしたい」というスタッフを増やしていくことも大切だと思います。そのためには働きやすい雰囲気にしていくことが重要といえます。

心理的安全性を学ぶには以下の本がオススメですので参考にしてみてください!

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この記事を書いた人

作業療法士。中間管理職として働いています。
新人時代は「なんとなく」仕事をしていました。ですが、ようやく目標も定まり自己研鑽に励むことができています。
また、副業で月+5万円の収入UPを達成中です。
心に余裕のある生活を目指して日々学び中です。
資格取得のために勉強しているためゆっくりと更新中です。

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